2022年度は、ゲーム映像表現の発展により近年増加した「ゲームにおけるプロダクトプレイスメント」の効果を明らかにすることを目的に研究を進めました。
※プロダクトプレイスメントとは
コンテンツの中に広告商品を取り込み、より自然に生活者に訴求する手法。
映画やテレビドラマの中で主人公が商品・サービスを使うことにより、生活者への印象付けを図る。
実在する飲食店をゲーム内に登場させているテレビゲームで、プレイ前後で飲食店の印象(愛着度)やその店舗の商品の購買意欲が変化するのか分析・考察を行いました。
ゲーム内で入店した店舗の愛着度は、ゲーム前後ともに優位に高く、愛着度が高い店舗にゲーム内でも入店する傾向にあると示唆されました。
また、ゲーム後には入店した店舗において優位に「その店舗の商品を食べたい度」が高くなり、ゲームプレイ時の訪問が購買意欲を刺激する可能性が示唆されました。
今後は、プロダクトプレイスメントを用いた他のゲームなどを使用し比較実験を実施することで、プロダクトプレイスメントの効果を高める要因について追求していく予定です。